Webクリエイターボックスで紹介されていたこの本。
デザインを考えるうえで、読みやすかったので
感想を書いてみました。
NG例とOK例
この本がわかりやすいのは、
新米デザイナーの「いまいちさん」と
ベテランの「しゅっと先輩」で
NG例とOK例を見開きで掲載している事。
NG例もわりと「ある」というデザインで、
綺麗に作られているけど、
「圧迫感がある」
「情報多くてどれが伝えたい情報?」
など、悪くないけど詰め込みすぎの感があります。
それをOK例で「よはく」を用いて
スッキリ、あるいは情報の整理するための要点を教えてくれます。
「よはく」は「ゴールデンサイレンス」
営業にはゴールデンサイレンスという言葉があります。
営業のクロージングトーク後、お客様がじっと考えている時間です。
この「間」に耐え切れず、ついつい
「あ、悩みますよね。それなら~一度お持ち帰りになって~」
「実はお値段をもう少し下げれます。」
と相手が何も(要望を)言ってないのに、ペラペラとしゃべって
上手くいく話をぶち壊してしまうことがあります。
「よはく」も「ゴールデンサイレンス」と同じで、
ついついデザイン上の空白に
「もっと情報を詰め込んだ方が良いのではないか??」
と焦燥感でコテコテの装飾にしてしまうことがあると思います。
なんで焦燥感が生まれるのか?と考えていたのですが、
先のゴールデンサイレンスの時に、なぜ耐え切れずしゃべってしまうのか。
それは、「自分主導、意図がない」からではないかと思います。
クロージングトークまでに至る道筋で
お客様とコミュニケーションができ、
かつ、しっかりとイニシアチブを取れていれば、
後はお客様の決断次第。
沈黙も熟考していると思えます。
これがお客様とコミュニケーションが取れず、
主導権を握れずにクロージングまで進むと
「あれ、めっちゃ考え込んでる・・・。そういえば、あの時上手く喋れてない。
あやしいと思われてる??今挽回しなくては!」
と焦って、話し出してあかんことに。
(もっとも、上記のように思っている時点で結構失敗にはなるけど)
「よはく」もそこに意図があれば使うのが怖くなくなる、
むしろ使わないと違和感がおこるのでしょう。
『写真の右側に余白を設けて、重苦しさを無くして広がりを感じてもらおう。』
など、自分の考えや意図が入ると、「よはく」も「情報」になります。
(もっとも後付けの苦し紛れはダメだと思いますが)
まとめ
基本的に一枚の広告、チラシのデザインについての
本ですが、WEBデザインにも応用のきく良書と思います。
気軽に読むのにも良いので、デザインの勉強や広告、
ポップ制作している方も読んでみると面白いと思いますよ( ´∀` )
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